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【大阪万博テストラン感想まとめ】混雑・問題点・改善点を徹底解説

2025年4月4日から6日にかけて、大阪・関西万博のプレ運営イベント「テストラン」が実施されました。本番に先駆けた会場の設備や運営体制の検証を目的としたこの試行公開には、抽選で選ばれた大阪府民が参加し、実際の動線、パビリオン周辺の様子、サービスの使い勝手などを体験しました。

3日間の運営を通じて、現地では様々な反応が生まれ、SNS上には参加者による率直な感想、課題の指摘、改善提案が多数投稿されています。これらの声は、会場に行けなかった人々にとっても、現地の“今”を知る上で非常に貴重な情報源となります。

以下では、テストランで見えてきた来場者のリアルな反応をポジティブ・ネガティブ両面から整理し、SNSで話題となった内容を詳しく見ていきましょう。

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📱SNSで話題!テストランの感想まとめ

「ミャクミャク」のキャラクターと写真を撮る来場者の様子。大阪万博のテストランで展示されていたキャラクター。

4月4日から3日間にわたって実施された大阪・関西万博のテストラン。抽選で選ばれた大阪市民らが参加し、X(旧Twitter)やInstagram、ThreadsなどのSNSでは、リアルな体験に基づいた感想が多数投稿されました。

会場に行けなかった人にとっても、これらの声は「いま現地で何が起きているのか?」を知る貴重な手がかり。ここでは、ポジティブな反応とともに、実際に参加したからこそ見えてきた課題の一端を整理します。

✨ 予想を超えた!ポジティブな感想が続々

🎉想像以上に楽しめた!という声が続々

まず目立ったのは、「予想を超えて楽しかった!」という、意外性を含んだポジティブな声です。

「正直、あまり期待していなかったけれど、行ってよかったと思えた」
「建設中のパビリオンも多くて、雰囲気だけでも感じられれば…くらいの気持ちで行ったが、想像以上に本格的で驚いた!」

現地の雰囲気や体験そのものが想像以上だったと感じた参加者が多く、「やっぱり実際に行ってみないと分からない」という感想が広がりました。

🏛️建築美や空間デザインへの驚きの声

特に多かったのは、パビリオンの建築美やその個性に対する感動の声です。

「中には入れなかったけれど、外観を見るだけでも楽しかった!」
「会場の雰囲気が近未来的でワクワクした」
「リングの上からの眺めは圧巻だった!」

これらの感想からは、建築美や個性的なデザインに加え、そこで得られる非日常的な空間体験が、来場者の心を捉えていたことがうかがえます。

👨‍👩‍👧‍👦家族連れやカップルでの来場者の満足度も高い傾向

特に、家族連れやカップルからは、キャラクターとの触れ合いや再訪意向を示す声が多く聞かれました。

「ミャクミャクと写真が撮れて嬉しかった!」
「次は子供を連れてまた来たい!」

これらの声からは、あらゆる世代や目的を持つ来場者が、それぞれの形で楽しんでいる様子が伝わってきます。

😄現地で感じられたリアルな楽しさ

特に印象的だったのは、このような声です。

「マスコミはネガティブなことばかり報道するけれど、現地はお祭りムードでとても楽しかった!」

現地での空気感や体験は、報道されている内容を超えており、「自分で体験してみる価値がある」と感じた人が多かったようです。

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🚧テストランで浮き彫りになった問題点

テストランを通じて、万博の「可能性」だけでなく「課題」も多く浮き彫りになりました。以下では、来場者からのSNS投稿をもとに、特に多くの意見が寄せられた問題点を分類し、どのように受け止められていたのかを整理します。

1️⃣会場の混雑と入場までのストレス

最も多くの来場者が感じていたのは、「会場の混雑」に対する不満でした。特に「100分以上並んだ」という声が目立ちました。

  • 待機時間の長さ: 事前に予想していたよりも長い待ち時間が発生し、特に入場時に集中した時間帯での混雑が大きなストレスとなった。
  • パビリオンの数と集中: パビリオンが少なく、入場できる場所に人々が集中し、大行列ができました。どの施設に行っても長い待機時間が生じ、混雑を避けることが難しかったという不満が相次ぎました。

これらの意見から、本番での混雑緩和策が不十分だったことがうかがえます。

2️⃣パビリオンの未完成感と体験の不完全さ

テストラン期間中に多くの海外パビリオンがまだ工事中で、入場できない場所があり、「準備中の段階」であることに対する失望の声が寄せられました。

  • 未完成施設の影響: いくつかのパビリオンがまだ建設中で、利用できる施設が限られていたことに対し、来場者は「これでは十分に体験できなかった」と感じた。
  • 期待とのギャップ: 事前に期待していた体験が提供されず、実際に訪れた際には「まだ工事が終わっていないパビリオンを見て回るだけだった」「展示内容がほとんど完成しておらず、まるで建設現場を見学しているような印象だった」といったコメントが見受けられました。期待していた体験とのギャップが問題となった。

この点では、準備状況の透明性を高め、来場者に事前に状況を説明することが求められることがわかります。

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🔧改善ポイントと今後への期待

大阪万博2025のボランティアスタッフが力強いポーズで頑張っている姿

テストランで浮き彫りになった課題に対し、SNSでは単なる不満にとどまらず、「こうすればもっと良くなるのに」という前向きな提案も多く見られました。ここでは、来場者から寄せられた改善提案の声をもとに、本開催に向けたヒントを整理します。

1️⃣案内・導線の明確化と紙MAPの設置

特に多かったのは、会場内での案内の分かりにくさに関する声です。

「どこに並べばいいのかも、どこにトイレがあるのかも分かりづらい」
「スマートフォンで探すしかないのは不親切だ」

高齢者やスマートフォンに不慣れな人にとって、現地での情報取得が大きなハードルとなっていたことが分かります。

改善提案:

  • 紙の地図の配布
  • 案内表示の増設
  • スタッフによる誘導体制の強化

アナログとデジタルの両面から案内体制を整えることが、本番では求められるでしょう。

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Expo2025の公式アプリ「PersonalAgent」では、会場マップや現在地からのルート案内、混雑状況、おすすめプランなどをスマホで確認できます。
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2️⃣飲食ブースの混雑とオペレーションの見直し

昼食時には、飲食施設の混雑に関する不満が多く寄せられました。

「どこにも席が空いていなかった」
「せっかく並んだのに、目の前で売り切れてしまった」
「注文してから提供まで30分も待たされた」

これらの声からは、単に来場者数の多さだけでなく、オペレーション面にも課題があることがうかがえます。

混雑の主な要因:

  • 来場者の昼食時間帯への集中
  • 提供スピードの遅さ
  • 稼働店舗の少なさ
  • 座席・休憩スペースの不足
  • 人気商品の早期売り切れ

改善提案:

  • モバイルオーダーやセルフレジの導入で提供時間の短縮
  • 飲食店舗数と座席数の増設
  • 混雑状況のリアルタイム表示による人の流れの分散
  • 補充体制の強化と在庫管理の徹底

今後は、特に夏場の「暑さ」と「待ち時間」によるストレスを想定した、スムーズで快適な食事環境の整備が求められます。

3️⃣並ばずに楽しめる体験と過ごせる場所の充実

体験できるパビリオンが限られていたため、来場者の動線が集中し、「結局何も体験できなかった」という声が多数見られました。

「どこも並んでばかりで、満足に体験できなかった」
「展示には入れなかったため、ただ歩いて帰ったような感じだった…」

また、並ぶこと以外に過ごせる選択肢が少なく、特に子ども連れや高齢者からは「疲れた」「休む場所がない」といった声も聞かれました。

改善提案:

  • オープン展示やデジタル演出など、待ち時間にも楽しめる工夫
  • ミニ体験コーナーやタッチ体験など、体験の分散化
  • 日陰のベンチや休憩テントの設置による“立ち止まれる空間”の確保

「並ばない時間」や「休憩時間」にも楽しめる空間づくりは、本番に向けた鍵となります。

4️⃣アプリ機能の信頼性と通信インフラの強化

テストラン期間中、来場者をサポートするために導入された混雑状況アプリについて、「繋がらない」「アプリが開かない」「パビリオン予約ができない」といった問題が多く発生しました。

「せっかく混雑状況が見られるアプリがあるのに、開けなかった」
「予約しようとしたらアクセスできず、タイミングを逃してしまった」

これにより、特に混雑時に来場者が必要な情報を取得できなかったり、体験予約ができなかったりする問題が発生し、多くの来場者がストレスを感じました。
この問題は、5万人規模のテストランで発生しており、13万人の来場が予定されている一般公開ではさらに深刻化する恐れがあります。

改善提案:

  • 通信インフラの強化(特に5G/4Gの混雑回避対策)
  • アプリ軽量化やオフライン機能の一部導入
  • デジタル情報だけに頼らない「案内板」「放送」などの補完手段

リアルタイム情報の活用は非常に有効な手段である一方、安定した通信環境の確保なしには成り立たないという課題が浮き彫りになりました。

5️⃣「テストラン=未完成」への認識共有

未完成エリアに対しては、不安や失望の声が多く寄せられました。

「これで本当に本番に間に合うのだろうか?」
「テストとはいえ、工事現場のような印象が強かった…」

その一方で、

「テストだから仕方ないとは思う。
 しかし、今の状況をもっと事前に知らせてほしかった」

という意見もあり、事前の情報共有のあり方が信頼構築の鍵となっていたことが分かります。

改善提案:

  • 未稼働施設や制限内容の“事前告知”の明確化
  • 現地でも「現在の状態」を説明するサインや掲示の設置

期待値とのギャップを埋める工夫が、本番開催への信頼回復に繋がるでしょう。

テストランは“失敗”ではなく、“学び”の機会です。SNSに寄せられた率直な声を一つひとつ拾い上げ、本番に向けて改善を積み重ねていくこと。それこそが大阪・関西万博をより良いものにするための第一歩となります。

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📅4月13日、13万人が来る本番はどうなる?【混雑予測と対策】

大阪・関西万博の東ゲート前で入場を待つ来場者の混雑の様子(テストラン時)

いよいよ本格的な一般来場が始まる4月13日。事前の報道では、この日だけで13万人が訪れるとされており、万博の本格的な“混雑試練”の第一歩とも言える日になります。

ここでは、テストランで明らかになった課題を踏まえ、「当日に何が起こりそうか」「私たちはどう備えるべきか」を来場者目線でまとめます。

⚠️注意ポイント1:駅での滞留と入場規制に注意

テストラン最終日には、夢洲駅で階段通行が一時的に停止され、駅構内で人が動けない状況が発生しました。本番ではこれがさらに大規模になる可能性があるため、次の点に注意が必要です。

  • チケットに記載された時間よりも極端に早く到着しない
  • 駅到着後、すぐに移動できない可能性を想定しておく
  • 駅構内での滞留を避けるため、暑さ対策や飲み物の準備も重要

📲注意ポイント2:アプリに過度に依存しない

混雑情報やパビリオン予約は公式アプリでも提供されますが、テストランでは「アクセスできない」「アプリが開かない」「予約ページに繋がらない」といった声が多く見られました。

  • アプリが利用できないことを想定して紙の地図を印刷して持参する
  • トイレ、飲食エリア、出口の場所を事前に把握しておく
  • パビリオンの予約場所と現在地が離れている場合もあるため、事前に移動経路をシミュレーションしておく

🍽️注意ポイント3:パビリオンと昼食の“ピーク時間帯”に注意

午前11時から午後1時は、来場者が集中しやすい時間帯です。体験施設や飲食ブースは長蛇の列が予想されるため、次のような対策が有効です。

  • 食事は早めに済ませるか、軽食を持参する
  • 人気施設の体験は午後にずらすなど、混雑を避ける移動経路を考える
  • 並ぶことを想定して、日傘、帽子、水分補給グッズを準備する

🌞最後に:本番初日を楽しむための心構え

テストランでは様々な課題が明らかになりましたが、来場者自身の「備え」によって体験の質は大きく左右されます。

  • 時間通りに到着しても入場に時間がかかる場合がある
  • アプリが利用できなくても慌てずに行動する
  • 会場の地図は紙媒体でも持参し、予約したパビリオンの場所を把握しておく

本番初日は、今後の運営改善に向けて多くの注目が集まる重要な日でもあります。しっかりと準備をして、混雑の中でも自分なりの楽しみ方を見つけましょう。

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🎯まとめ:テストランを経て見えてきた“今の万博”

3日間にわたって実施されたテストランでは、万博の「可能性」と「課題」がリアルに浮き彫りになりました。
SNS上には、「想像以上に楽しかった!」というポジティブな声が多く見られた一方で、混雑、未完成、通信不良といった現場ならではの不満も多数投稿されました。
しかし、これらの反応の多くは、単なる批判ではなく、「もっと良くなるためには」という前向きな意見として表れていたことが印象的でした。

そして、いよいよ迎える4月13日。13万人が来場する本番初日は、まさに“本当の意味での試練の日”と言えるでしょう。
ここでテストランで得られたフィードバックがどう活かされるのか――それは今後の万博の印象を大きく左右する、重要な分岐点となるはずです。

来場を予定されている方は、事前にできる対策をしっかりと整え、心と時間に余裕を持って、現地の体験を楽しんでください。
そして、もしあなたが実際に現地で何かを感じたなら、その声がきっと今後の改善に繋がるはずです。

万博はまだ始まったばかりです。
「これから」を創るのは、運営だけではなく、私たち一人ひとりの声と参加の積み重ねなのかもしれません。

📎 最新の会場マップや最新情報については大阪・関西万博公式サイトをご確認ください。

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20年前、名古屋万博で全パビリオンを制覇した私が、主婦となり再び情熱を燃やす~大阪万博への想いを綴る~そんなサイトです!まだまだ成長中のページですが、ぜひ温かく見守ってくださいね。
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